| １６年９月１７日 半影月食 |
一般的に「月食」というのは地球の本影と呼ばれる完全に太陽の影に入る時のことを指しますが
その本影の外側に半影と言う部分があります。月から見ると地球が太陽を中途半端に隠している部分です。
月が本影を通過せず、半影部分を通過していくのが「半影月食」です。
天気が悪い中、運良くその姿を捉えることが出来ました。
全国的に天気が悪く、だだでさえ地味な現象なので注目度ダウン。
遠征する程のこともないので、撮るとしても自宅から。
２時に始まり、４時に一番深く欠け、６時に終わるというスケジュールです。
欠け始めの境界は全く分からないので狙い目は最大に欠けたときの４時です。
月がどこにあるかさえ分からないような雲の多い空。時折、雲の切れ間から輪郭が
やっと分かる程度で推移していたので１時過ぎには仮眠。時々空をチェックして
３時少し前に雲が薄くなってきました。
この写真は晴れているときの月の適正露出の約250倍！
それだけ雲の影響を受けているということです。
【撮影データ】 2016年9月17日 03:00:53:20 BORG60ED + 1.4倍テレコン ISO400 1sec カメラ：ニコンD7100 撮影地：神奈川県海老名市
雲の流れを読んで、隙間らしきものがやってきそうだ、と何度か期待をし、裏切られ、、、
それを繰り返していたら、今夜一番の雲の切れ間がやってきました。
夢中でレリーズを切りまくり。そして時計を見ると何とまさに最大食分を迎えているところでした。
【撮影データ】 2016年9月17日 03:53:20 BORG60ED + 1.4倍テレコン ISO200 1/125sec カメラ：ニコンD7100 トリミング 撮影地：神奈川県海老名市
最大食分の時刻のわずか5分過ぎ、月は分厚い雲に飲み込まれていきました。
(月の下の方は全部雲です)
実に絶妙なタイミングでの晴れ間でした。
3:55の気象衛星からの赤外画像。全国的に天気が悪かったことがう窺えます。
しかしながら、神奈川県にあるわずかな晴れ間からこの現象を見ることできたということになります。
粘り勝ち！
